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アルルとシェゾのカレーな話

またもカレーネタです。便利なんです。
シェアル要素アリです。

よろしければ続きから。











「できたよ! カーくん。今日のふくしんづけはわざわざ遠くの有名店まで行って買ってきたんだよ」
「ぐっぐぐー!!」
 今日の夕飯はカレーライス。お昼過ぎからカレー作りに取り組んでいたので僕はへとへとだ。でも、その分味は十分保証できる!
 カーくんも凄い勢いであっという間に一皿食べ尽くしてしまった。
「ぐっぐっ、ぐぐぐー!」
「あ、おかわりだね? はいはい、ちょっと待ってて…」
 カーくんのお皿にご飯を盛ろうとした瞬間、足下がふらっと緩んで、よろけてしまった。ビックリしたけど、慌ててご飯とカレーを(さっきより多めに)盛りつけてカーくんに差し出す。
「……今日はお昼からなんか調子悪かったからかな。これ食べて、後片付けをしたら、今日は早めに寝よっと」
そう言って椅子に座ろうとした瞬間、世界がぐるっと回るような嫌な感触を覚えて――






「……よし、周囲に怪しい人影は無し、と――」
シェゾは念のためもう一度辺りを見わたす。彼の視線の先にある物――それはアルルの家だった。リビング辺りの部屋以外の部屋の電気が消えているため、恐らく夕飯の最中なのだろう。
「前回は少しヘマをしたが……今回はそうはいかん。カーバンクルを奪い、そしてお前の力全て戴いてやる!」
 ………どうも前回の事件から懲りてないらしい。
 彼は音も立てずにリビングの窓に近づく。さすが、闇の魔導師と言った所か。
 ここから部屋の中の様子を窺い、アルルの隙を見て窓から堂々と侵入、彼女の目の前でカーバンクルを奪い、確実に自分の元へ来るように差し向ける。――彼の大体の計画は、こんな物だった。
 まずは計画の第一段階、静かに中の様子を窺う……
「!!!」
 そこで彼は言葉を失った。
 何ともう既にアルルが倒れている。無論彼自身は何もやっていない、それどころか、家に侵入すらしていない。
 ――誰かに先を越されたか……。と一瞬思った彼だったが、すぐにその考えは打ち消された。
 どうもアルルの様子がおかしい。どうも彼女は完全に意識を失っているわけではないようだ。うなされているように呻いている。
 カーバンクルはしっかりとそこにいた。しかし、彼女を心配するように周囲を駆け回っている。
「おい! アルル!! 何があった!? 一体どうしたんだ!」
 もはや計画も忘れて、シェゾは慌てて窓から駆け込む。変な所からの不思議な来訪者に、カーバンクルも足を止めた。
 シェゾはアルルの側に駆け寄る。凄い汗だ。もしやと思い、額に手を当てる。
「……何だこの熱。こんな、ぶっ倒れるまで一体こいつは何をやって――」
彼はそこで口を止めた。アルルが何か言いかけている。
「……あ………早くカレー食べないと………さめちゃう………――」
「………………」
 シェゾは呆れたように深い溜息をついた。
 全てはカレーのため。そんな物のために今まで我慢して作っていたらしい。
「……こいつはブレインダムドも効かなそうだな………」






 気がつくとふかふかのベッドの上にいた。
 いつもボクが寝ているベッド。なんでこんな所に――
 ふと、頭の上に異物感を感じた。額に手をやると、冷たいぬれタオルが乗っかっている。
 一体誰が――? それより、カーくんは?
 僕は慌ててベッドから跳ね起き、リビングの方へ向かう。
「あれ、なんで洗い物してる音が……?」
ビックリしてドアを開けると、やはりキッチンの方で誰かが洗い物をしている。その銀髪の後ろ姿には見おぼえがあった。
「……シェ…ゾ………?」
「お、やっと起きたか」
 ボクの声にシェゾがこっちへ振り向く。その姿に、僕は思わず笑っちゃいそうになった。
 何とシェゾはエプロンをしていた。しかも、その辺にあったボクの物を使っている所為か、長身の彼には合わず、随分と小さい。
「どうしてシェゾがこんな事を…?」
 段々体が落ち着いてきて、ボクはまともに話せるようになった。
「入ってきたらいきなりお前が倒れてたんだ。そりゃ、驚かない方が可笑しいだろ。しかし、いずれお前は俺のものになる。忘れるな!」
 そう言うといきなりエプロンを脱ぎ捨て、リビングの窓から外へ出て行ってしまった。
「………? 一体、何を言いたかったんだろう?」
ぐぐーっ。と、足下でカーくんの声がした。どうやらまたおかわりらしい。幸いにも、カーくんのお皿は洗われずにそこに残っている。ボクは軽く頷いて、カレーとご飯をお皿に盛った。
「心配かけてごめんね。……シェゾにもボクの風邪、うつっちゃったのかな? 帰る時、随分顔が赤かったけど……まぁ、あいつなら大丈夫だよね」
「ぐぐー?」
 カーくんはよく分からないというように首を傾げた。

 ――ちなみにそれから2週間後、ホントにシェゾは高熱を出して寝込んでしまうのだが、それは今回のことが原因かは定かではない。






―――
こういうシチュが大好きなんです;
またもやシェゾにパロ台詞言わせてみた。今回はアレクのツンデレな言葉です。
Moiraのセリフは結構魔導キャラに言いやせ安いような気がします。なんでだろ?(特にシェゾ)
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